<追記:2024年03月11日>
江戸堀の現場、に行く最後の日。
思い返せば2020年からの付き合いだから、それなりに“ありがとう。さようなら”という感慨はあるな。
やや感傷的な気分もあって、終わりの日の昼メシは思い出深い店で、と思った。
洒落た店も少なくない江戸堀界隈にあって、異彩を放つ「旭食堂」。
昭和そのまんまな風情のままに健在。
ここが、このエリアで最初に立ち寄った店なんだよね。
そば、うどん、丼などと、いくつかの定食がある。
おかずケースから、定食のメインとなる皿を自分で選ぶシステム。
豚汁定食、850円也。
あんまり安くはないとは感じるが、まぁいろんなアイテムが多彩に並ぶので楽しくもある。
メインは鯖にしたが、これがもうごはんが進むやつで、おかわりしようかと思ってしまった。
豚汁は、あっさりした具材なんだけど、出汁がうまい。
なんかこう、人間らしい食事をしたなぁといった充足感を得た。
この店が健在であって嬉しい。
もはや希少な“昔ながらの食堂”であるが、それが郊外とかじゃなく西区京町堀で存続しているのはすごいと思う。
ビジネス街でオフィスが多いエリアだが、いまどきの若いオフィスワーカーは、こういう店に行かないよね。
いやもしかして「孤独のグルメ」とかの影響で若い子も行くのかしらんけど。
この店で“中華そば”を食べたときに“なにこれ?”と感じたことが懐かしい。
その頃の俺は、大阪の食堂、定食屋、うどん屋などで提供される“中華そば”を知らなかった。
透明度が高いスープは動物性の風味に乏しく、ラーメンだと思うとあまりにもあっさりしている“中華そば”。
今ではすっかり馴染んで、むしろ好きなんだけど、初めてのときは戸惑ったな。
そんな思いでもある「旭食堂」だから、もう仕事で江戸堀に行くことはないが(店は京町堀だが)、忘れ難い。
半年後くらいに思い出したようにフラっと訪ねたいので、末長く続けてくださいという気持ちがある。
<初回投稿:2019年03月21日>
業務上の契約関連の面談で、江戸堀を訪ねた。
いい感じで要件がまとまったので、いい気分で酒を飲もうと思った。
この辺りで昼から飲めそうな店ってあるのかとウロウロしてたら、いい顔の店構えのメシ屋があった。
「旭食堂」という店。
店先の提灯に“呑み処食べ処”と記されているのが素敵。
そしてまた“喫煙できます”というステッカーがわざわざ貼ってあるのが、俺にとって素敵。
老夫婦が営む、昔ながらのメシ屋という感じ。
タイル張りのフロアに、古びた木製のテーブル席が並び、店内奥のショーケースには作り置きオカズ。
このオカズにメシと味噌汁を組み合わせるのだろうが、俺は酒のアテにする。
瓶ビールは残念な銘柄のものだったが、まぁ仕方ない。
うん、日本酒にすれば良かったかなとも思ったが、揚げものにはビールがいいしなぁ。
後日、仕事の合間に昼メシを食うという目的で再訪。
このときは軽めのものを食いたい気分だったので、中華そばを注文。
出てきたのは“思てたんと違う”という、なんかよくわからない麺類。
中華そば、って感じじゃないよな、なんだろうねタンメンとも違うし……まぁ野菜が摂取できたし優しいスープだったんだけど“思てたんと違う”ものだった。
メシ食うより、飲む目的で利用するほうが、俺には良かったかも。
でも、味わいのある店だよ。
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