シネマ神戸で映画を観たあと、だいぶ歩いてJR兵庫駅の辺りまで。
神戸で行ってみたい食堂を何軒かGoogle Mapsに保存しているんだけど、そのうちの1軒へと。
いかにも昔ながらの食堂という外観に笑みも綻ぶ「だるま食堂」。
隣には重厚な背の高いマンション、それとの対比もあって存在が可愛らしい。
老舗の食堂、という佇まいではなく庶民的な親しみやすさを感じる。
店頭にメニューを記した黒板が掲示されいて、正しく食堂らしいラインナップ。
うどん、そば、丼、カレー、らーめん、にゅうめん、粕汁、豚汁、などなど。
いろいろあるなぁと思う反面、“おかずいろいろあります”みたいなことは書いてないなぁ。
ここはしっかり食事をする店であり、“飲める食堂”ではないのかもなぁと思った。
店内に入ると、おかずケースがあった。
良かった、そんなにラインナップ豊富ではないが、アテにできる。
ハムエッグ的なものを選んで、ビールは……好きじゃない銘柄のやつが出てきた。
うーん、まぁ有り難いことに喫煙はできるし、それで良しとするか……と思ったら。
しばらくして店内を見回したら、キリンラガー瓶のポスターが。
なんてこった、俺としたことが痛恨のミスだ。
普段は初めて利用する店では“瓶ビールください、キリンかサッポロありますか”と訊くようにしているんだが。
それをうっかり怠ったせいで、せっかくキリンラガーがあるのにスーパードライを飲むはめになってしまった。
これは自分の失態であり、反省と後悔しかない。
ところで腹が減っていたので、なにか食事って感じのものを食おうと思った。
そんなわけで、玉子丼をお願いした、単品450円也。
これがまぁ、とても玉子の状態が理想的な玉子丼だった。
ふわっと仕上がって、白身に生の部分などなく、味付けは甘めの優しさ。
このクオリティが450円でいただけるのか、嬉しい食堂だなぁという喜びがあった。
隣にゴツいマンション、目の前に高架というロケーションにありながら、親しみやすい食堂。
その存在感が素晴らしい。
是非また、キリンラガー瓶を飲みに再訪したい。