新開地で映画を観て、酒を飲んで、そういえばこの辺に「正宗屋」あるんだよねと思い出した。
関西圏にある全ての「正宗屋」に行ってみたい、という漠然とした気持ちがある。
大阪では千日前の「正宗屋」、京橋の「正宗屋」、鶴橋の「正宗屋」、阿倍野筋の「正宗屋」に行った。
行ったのに相合橋の「正宗屋」のことは書いてない(書いたつもりが書いてなかった)。
兵庫県では阪神尼崎の「正宗屋」、塚口の「正宗屋」に行ったなぁ。
新開地からはちょっと歩く「正宗屋」。
周辺は住居ばかりで、街灯が少なく暗い通りに、ぽつんとある。
なんでこんな場所にあるんだろうと思ったが、以前は近隣に市場があったのだとネットで見かけた。
だったら、その頃は活気のあるエリアだったんだろうね。
おもむろに日本酒、この日は既に一軒目で瓶ビール飲んで満足してたから。
まぁ残念な銘柄のビールしかなかったから、というのもあるが。
有り難いことに喫煙可、これは腰を落ち着けて飲めるなぁ。
黒板メニューを見るとアテが安い、これは尻に根を生やしたくなるなぁ。
天ぷら単品を、ひとつずつ注文できるのが嬉しい。
あとカニクリームコロッケ、2個で300円など。
お客さんが多くてオーダーもどんどん捌かれているから、常に油が温まっていて注文から提供まで速い。
カウンター内では、おでん、どて焼きが煮えていた。
どて焼きは、甘い白味噌とかではなくモツでなく、スジがこっくり好みのタイプ。
こういうのが酒が進むんだよ。
カウンター席、壁際カウンター、テーブル席と多様で、けっこうなキャパがある。
それらを推定ご夫婦の二人で、完璧なオペレーションで回していた。
それも、一生懸命必死とかではなく、客とコミニュケーションをとりながらの余裕の仕事ぶり。
特に大将は、めっちゃ陽気で賑やかしの達人であるという客商売のひとつの規範のようなキャラクター。
これには敬服したし、オペレーションが優秀なので客としても呑気に飲んでいられるという良さがある。
すっごく優れた、酒場の模範例とでも言えるようなものを見た。
ところで、これを書く際に店舗の所在地情報など確認しようとGoogleMapsを見たら。
こことは別に新開地2丁目にも「正宗屋」があるんだな。
知らなかった、行ってみねば。
この店に立ち寄ったのは2023年12月07日
↓「食べログ」での店舗情報
正宗屋 (居酒屋 / 新開地駅、湊川公園駅、湊川駅)