ユルく昼飲みできて好きだな「正宗屋」大阪市天王寺区下味原町

鶴橋にも「正宗屋」あったんだねぇ。
回数は多くないが鶴橋へ訪れたことはあるのに、こんな渋い面構えの店があることを、なぜか認識していなかった。

正宗屋(鶴橋)正宗屋(鶴橋)

各線鶴橋駅を出てすぐなのに、この面構えの酒場があるなんて。
(もっとも鶴橋そのものが“駅を出てすぐなのに”って感じではあるのだが)

正宗屋(鶴橋)

なんだかちょっと、威厳さえ感じさせる存在感があるね。
風格っていうか、ね。

正宗屋(鶴橋)正宗屋(鶴橋)

店内は風格とか“知ったことか”とゴチャっとしていて、それが良い。
庶民、って感じ……庶民の中、庶民の下っていう下世話な雰囲気で、酒場ってのはこうでなくちゃね、という手本として関係省庁に認定してもらいたいくらいだ。

うーん、なんかこう鶯谷の「信濃路」を彷彿とさせる。
カウンター席と壁を向いた席が背中合わせなところ、品書きの短冊がみっしりブラ下がってるところ、そんなのが似てるって思わせるのかなぁ。
なんだかユルい空気があるなぁってのも、似てるって感じる要素かも。

それはそうと、入ってすぐのカウンター席に腰掛けたんだが、運悪く品書き短冊をすべて見渡すのは困難なポジショニングであった。
なので、視界内に冷蔵ネタケースがあったから、そこに並んでいるものからアテを注文した。

正宗屋(鶴橋)正宗屋(鶴橋)

うざく。
もともと好きなんだけど、暑い時期になるとなおさら良いよね、うざく。
みっちりと量があり、これ一品だけで何杯も酒がいけそう。
レモンチューハイにした。
このときビールは別の店で既に飲んでいたし、いい感じの“場末感”がある酒場では日本酒よりもチューハイが似合うっていう気分だったから。

正宗屋(鶴橋)正宗屋(鶴橋)

チューハイおかわり。
実際、うざくだけで何杯もいけるんだが、だし巻きも注文してみた。
作り立てではないが、じゅんわり、うまかった。

「正宗屋」といえば千日前にあるよね、あと相合橋店もあるね。
それとは別に京橋にも同じ屋号の店があるし、尼崎っつーか塚口にもあるね。

それぞれ特徴があるが、千日前と相合橋店ははハードコアで、開店即“玄人の酒飲み”で満席ってな様相で、実はちょっと馴染めない。
なんだかみんな、真面目に飲んでるなぁって空気で。
こちら鶴橋の「正宗屋」は、ユルくていい。

この店に行ったのは2021年07月13日
↓「食べログ」での店舗情報

正宗屋居酒屋 / 鶴橋駅玉造駅(JR)桃谷駅