なにしろ14時に開店するバーだ。
それだけで素晴らしいのだが、それだけじゃない「CASSIS ORANGE」。
熊本市役所の裏手、狭い路地に飲食店が立ち並ぶ場所にある。
そんなに目立たない路上看板が目印になる。
階上の店舗で、通りから様子は窺えない。
看板に導かれ階段を少し上がると、重そうな金属のドアが目に入る。
なんだか素っ気ないドアだから、これを開けるのに少し勇気が要るかもね。
この光景では、飲食店だかなんだか正直わかんない。
そのドアを開けると。
また階段。
またかよ、と少し笑えた。
その先が店です、地上3階になるのかな。
金属ドアと階段を経ての、思いがけずに広い空間。
靴を脱いで上がる。
なんか洗練されてシンプルな、落ち着いて過ごせそうな空間だね。
入り口から見て奥がカウンターで、大きな窓を背にしている。
窓から良い景色が見える、わけではないが陽の光が。
その光を受けて逆光で、ボトルの中のウイスキーが彩り良く輝くね。
フロアも良いが、このカウンターが一番気に入ったよ。
まずビール、エビス生。
金曜の15時過ぎ、他に客はなく店内の空気はゆったり。
マスターは若く、だが落ち着いた接客だしホスピタリティを感じる。
ビールを飲んでる間に、次々と客が。
馴染みの客のようで、14時開店というのが営業スタイルが浸透し、ちゃんと利用されているのが嬉しいね。
昼下がりの憩いの場として支持されてるんだな。
チャームにカプレーゼが出た。
箸と器もそうだが、この店は随所に和風のテイストが取り入れられている。
それでいて全体は控えめにスタイリッシュなんだよね。
センスが良いなぁと思う。
ハイボールを。
ウイスキーの銘柄を指定しなかったんだけど、ダッドのハイボールだったかな。
バーボンの良いところを引き出した、滑らかな口当たりのハイボールだった。
MacBookから音楽を出力していて、たぶんアンプとかスピーカーが良いものなんだろう、音響も良かった。
このときはエリカ・バドゥをかけていて、店の雰囲気に合っていた。
なんかもう、全体的にレベルが高い。
熊本にこんな店があったのかという、嬉しい驚きもあった。
そして14時開店を貫く気持ちも聞いて、勝手ながら頑張って欲しいなと思った。
この店のことは、あるブログで知った。
情報に感謝。
火曜は店休日。
また昼酒を飲みに行きたいし、夜にも行ってみたいね。
↓「食べログ」での店舗情報
CASSIS ORANGE (バー / 通町筋駅、熊本城・市役所前駅、水道町駅)