弁天町駅の辺りで、立ち飲み屋で瓶ビール飲んで、うどん屋で缶チューハイ飲んで。
まだぜんぜん飲めるなぁというコンディションで、西へ歩き出した。
大阪メトロ中央線の大阪港駅までのゾーンには何軒も“飲める酒店”があって、過去に何軒かに立ち寄った。
でもまだあるんだよね、未到の店が。
駅から徒歩10分ちょい、ブルーのテントと藍色の暖簾「山本酒店」。
一見客には入るのに勇気が要るタイプの佇まいだねぇ。
もうビールやチューハイには満足してたから、おもむろにカップ酒。
店を一人で切り盛りする、気さくなオバチャンという感じの店主がにこやか。
その店主が、わざわざカウンター内から出てきてカップ酒を提供してくれた。
お手間かけたなぁと感じたので、2本目からは自分でカップ酒を取ってきて“これ貰います”と申告した。
嬉しい喫煙可で、先客もスパスパやってたから気兼ねなく喫えた。
L字状(だったかな)のカウンター上には大皿料理がいくつか。
カウンター内は広めの調理スペース。
カセットコンロの上に鉄鍋みたいなのが乗ってて、おれが気になって“それ何ですか”と訊いた。
すると“昨日のすき焼きの残り”とのお答えで、じゃあそれくださいと注文した。
これって、すき焼きかしら……という見た目のものが提供された。
蒟蒻の存在感よ……まぁ白滝は入れるよねぇ、すき焼きに、でもこれは……とか思ったが。
良い感じの甘塩っぱい味付けで、酒が進んだわ。
それで3本目のカップ酒に手を出した。
カップ酒3ついったのは、居心地の良さもあってのこと。
常連諸氏が楽しそうに飲んでいて、かつ一見客の俺を煙たがるでもなくイジろうとするでもなく。
ご勝手にどうぞ、という空気感があって、“酒場での人と人との出会い”みたいなのを好まない俺に良かった。
俺が立ち寄ったのは17時台後半だったんだけど、もっと早い時間から営業してるみたいね。
常連諸氏はもうすっかり良い気色になってたからね、2時間ほど飲んでのかなって様子だった。
地酒とかじゃなくカップ酒だし、昨夜の残りっていうアテがあったり、なんかこう場末感が楽しめた。
かなり心地良かった。
この店に立ち寄ったのは2025年03月26日
「食べログ」では見当たらず
大阪府大阪市港区磯路3-2-23