ここは“玄人”って言葉が似合う酒場だって感じた布施「ひらた」

布施には、行きたい店がいっぱいあった。
九州に住んでる俺には地理的時間的制限があるから、厳選して何軒かしか行けないのが辛いところだ。

布施駅の北にアーケード街があり、そのなかに「ひらた」という店がある。

ひらた:外観

屋号のフォントはかわいいが、年季を感じる立ち飲み屋の店構え。
と同時に、株式会社平田商店という表記もある通り、酒屋として小売りをやっている。
だから立ち飲み屋ってより角打ちできる酒屋だね、立ち飲みエリアと売り場は別の空間になってるけどね(店内で繋がってはいる)。
上の画像は帰りがけに撮ったもので、もう立ち飲み側の入口のシャッターが降りている様子。

立ちカウンターにズラリと酒飲みが、わりと静かに飲んでいた。
泥酔したり妙にテンションの高い酔っぱらいは見当たらなかった。
酒飲みの“玄人”って感じの客が集う店という空気があったな。

ひらた:酒

渋い雰囲気があったのでポン酒が相応しいかとも思ったが、この日はだいぶハシゴ酒をしているので小休止的に瓶チューハイを手始めに。
氷をいれたジョッキと一緒に出してくれた。

カウンターの天面はステンレスで、その鈍く静かなシルバーの光も心地良い。
カウンター内部には、おでんが煮えている大鍋が見えて食欲をそそるんだこれが。

ひらた:店内

上の画像に店の人が映り込んでいるが、手隙のときは手を前で組んで姿勢を正して待機しているのがわかると思う。
その態勢も“玄人”を感じるんだよねぇ。
手隙のところを狙って撮ったのだが、実際はまめに客の対応をしたり鍋に手を入れたり、バタバタではなくテキパキと仕事をしている様子も眺めていて心地良い。

ひらた:料理

おでんをいただき、調子が出てきたのでポン酒も。

ひらた:酒

なんか、料理と酒の写真が無駄に暗めで渋い感じに写ってるが、そんなに暗い店内ってわけじゃないよ。
もうだいぶ酔ってて、うまく撮れてないんだな。

この店は閉店が割と早くって、長居はしてないんだがそろそろ閉めるという時間になった。
もう立ち飲み側入口は閉めるので小売り側から出てくださいと案内された。
そんな閉店間際だったが、気持ち良く迎えて送り出してくれて、嬉しかった。

フレンドリーな接客、みたいなタイプじゃないんだが、気持ちいい距離感だと感じた。
リラックスして飲み食いしつつ、どこか背筋が伸びる気分も少しあって、それも良い。

限られた店にしか行けないなか、この店に行って良かった。
本当に、そう思える酒場だった。

↓「食べログ」での店舗情報

ひらた居酒屋 / 布施駅小路駅(大阪市営)新深江駅