いやいや、いつも多いけどな。
「銀座屋」は客でいっぱいだし「七福神」もいっぱいだし、天五の「春駒」は行列できてるし。
という感じでJR天満駅から天五まで流れてきて、ちょっと人混みを避けてアーケード街から逸れようと思った。
そんなわけで「春駒」や「すし政」のある辺りから西へ向かってアーケードをスルーして天神橋筋も越えて、天五中崎通商店街へ。
だいたい天満では“筋”に沿うような動線で行動してたから、“通”に入ったことはあまりなかったと思う。
天五中崎通商店街も初めてだと思うが、こちらもいろんな店があって楽しそうだ。
良さげな酒屋が目にとまった。
古びて、すすけた外観の「堀内酒店」。
薄暗い店内の様子を窺うと、どうも角打ちできる酒屋のようだった。
これは立ち寄ってみなくちゃとお邪魔すると、何人かのオッチャンが角打ちを楽しんでおられた。
店先の暖簾が巻き上げられてるようで営業時間じゃないのかなと気になったが、ウェルカムに迎えてくれた、客のオッチャンたちが。
ほどなく、奥で客のオーダーの調理をしていたらしい気のいい感じの店主が出てきて、迎えてくれた。
乾きもの以外に、おでんとか調理したものもある角打ちなんだな。
広くない店内は雑然として、立ち飲みカウンターがあり普通に小売りもしてるようであり。
品書きの貼紙を眺めて、ここはポン酒が充実してるようだと思った。
九州から酒飲みに来てて、せっかくだから関西の酒を飲みたいと店主に話すと、奈良の北村酒造ってところの「猩々(しょうじょう)」という酒をすすめてくれた。
猩々 上撰、冷やで一杯370円也。
店主と客のオッチャンと、九州では酒屋で飲むのを角打ちって言うんだとか、大阪ではそう言わないなとか、なんだかんだ和んで会話してた。
ここは一見でもスルっと入っていける酒場なんだなぁ。
しばらくして、店主に“あんた、前も来はったな”と言われた。
うーん、俺は来た覚えはないんだがなー、“いやいや来はったで”と譲らないww
そうねぇ、天満は好きで、もう10年以上も前からちょこちょこ行ってるから俺自身が覚えてないだけで来たのかもしれんなぁ……という気がしてしまった。
まぁともかく、また寄りますねと言って店をあとにした。
雰囲気のいい店だったから、きっとまた行く。
↓「食べログ」での店舗情報
堀内酒店 (立ち飲み居酒屋・バー / 天神橋筋六丁目駅、天満駅、扇町駅)