清々しいほどヤル気なさげな店で普通のラーメン食った「北京楼」横浜市中区伊勢佐木町

2015年12月06日、夜の横浜ですっかり飲み疲れていた。
この日は新橋で朝の7時台から飲み始めていて、ホテルでちょっと昼寝もしたが22時過ぎにはもうヘトヘトだった。

翌日も朝から飲む予定だし、もう今夜は飲むまい。
おとなしくホテルに戻ろうと思いつつも、ちょっとラーメンでも食ってみるかって気分に。
昼間に横浜ローカルフードのサンマーメンを食って満足したのだが、それはそれとしてサンマーメンではない普通の横浜のラーメンというのはどういものだろうか、なんてことが気になってしまったのだ。

伊勢佐木町の大きめの通りを歩いていたら、なんということのない感じの普通の中華料理屋といった風情の店があった。

北京楼

「北京楼」という店で、ここでラーメン食ってみようと決めた。
ラーメン屋じゃなく中華料理屋にしたのは、よく知らずにラーメン屋にはいってしまうと、今風の魚介動物ダブルスープだか濃厚煮干系だかなんだかよくわからんラーメンが出てくるかもしれないから。
横浜なら家系を食うべきだろって意見もあるかもだが、それも割と近年のムーブメントなんじゃん? 知らんけど。
そうじゃなくて、昔から地元の人が当たり前に食ってそうなラーメンが食いたかったの。

北京楼

そういうわけで、割と昔からやってて何の変哲もなさそうな、この店に。

ガラガラっと引き戸を開けると、店内はガラガラだった。
いや、一人だけいる、テーブルに突っ伏して寝てる客がいる、と思ったら店のオバチャンだった。
ぬるぬると起き上がったオバチャンにラーメンを注文すると、あきらかにガッカリしていた。
ようやく客が来たと、せっかく起き上がったっていうのに、ラーメン一杯だけなの? みたいな想いが表情から伝わってきた。
そこで俺は、なんかゴメン、ビールと餃子と唐揚げとか注文できりゃいいんだろうけど飲み疲れてて、なんかゴメン……という気持ちになった。

なんだこの店、ヤル気ねぇな! という気持ちには不思議とならなかった。
まぁヤル気のなさはしっかりと感じたが。

無音だった店内にBGMが流れ始めて、ちょっとだけヤル気を感じた。
しばらくしてラーメンが出てきた。

北京楼

あー、うんうん、こういうのが普通のラーメンね。
納得。
色の薄い醤油味のスープで、モヤシとホウレン草が乗ってるのか、うんうん。
やっぱ九州と違うよね、うんうん。

特に味について述べたいほどの印象は残らなかったが普通にラーメンだなぁ、と。
値段は忘れたが納得価格だったと思う。

ところで、この店のある通りって伊勢佐木モールって名前がついた商店街的なものなのね。
そんな名前がある割には人通りが少ない通りだと感じたが、この辺はモールのなかでもだいぶ端っこなんだね。
この日の朝イチに立ち寄った「甘粕屋酒店」も伊勢佐木モールの仲間になるのかな。

ヤル気ねぇなーと感じたが、悪い印象はない。
実現性は薄いが、もし再訪することがあったら、2,000円分くらい豪遊したいと思う。

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