2015年12月07日、夜の横浜をウロウロしていつしか宮川町。
角打ちできる酒屋があるっぽい情報を拾っていたので宮川町2丁目。
残念ながら、目的の酒屋は廃業しているらしかった。
がっくりしたが、すぐそばに、なんとも味わい深いボロさに溢れる店があった。
「まぐろや」。
上の画像では、それほどボロくないじゃん渋いってレベルじゃんと感じるかもしれない。
でもね。
どうです? 看板がボコボコにされてます。
テントも朽ちそうだし、壁にはヒビが見られます。
なかなかに痛んだ物件ですね。
で、そういう店が俺は好きなんだなぁこれがまた。
酒屋廃業のガッカリ感もどこへやら、もうこの店に釘付けですよ。
ボロボロのホワイトボードに書かれた品書きを見ると、まぐろしかない、といった様相。
看板に偽りなしだなぁ。
まぐろ、他の魚ちょっと、あと煮込み、ザッツイナフって感じだ。
うん、じゃあまぐろで飲もう。
ガタガタっと引き戸を開けたら先客が一組……と思ったら、ママさんと旦那さん?
テーブル席でまったりテレビ見て晩酌などしていた風だったが。
いいえまったりなどしてませんでした、という感じにウェルカムに迎えてくれたよ。
あっ、じゃあノーゲストだったんだな20時くらいだったが、あんまり流行ってないのかなって思っちゃったね。
まず、酒。
まぐろで飲もうと決めてたから、やっぱポン酒だよね。
なんてこたない白鶴なんだけど、よく冷えてたわ。
突き出しに、リンゴを使ったマヨネーズ和え的なサラダ的なものが出てきた。
そして、まぐろ巻き。
鉄火巻きなわけだが、ここでのメニュー表記に従うと、まぐろ巻きだ。
これが、ね、カタチは不揃いで、シャリがこぼれてね、なんとも見た目がボロボロなのよ。
しかし、うまかった。
まぐろが普通にうまいし、シャリもいい加減で、海苔が美味しかったなぁ。
総じて、うまかったんだよ。
まぐろ巻きがうまいので、酒おかわり。
テレビなど眺めつつ、美味しくいただきました。
いやぁ、いい店じゃん。
あとで知ったが、ここって昼間から飲める店らしいね。
そんで夜にはそんなに客が来ないのかもねぇ。
この店、機会があったら昼間に再訪したいなぁ。
そう思うくらいに気に入ったよ。
ところで、野毛がディープなまちだってよく言われると思うんだけど。
隣町の宮川町のほうがディープじゃないかい?
「まぐろや」のすぐ近くにピンク映画と薔薇族映画やってる「光音座」って成人映画館があるのよね。
ちょっと大きな道を渡った3丁目には「浜劇」ってストリップ小屋がある。
成人映画館とストリップがあって渋い飲み屋があるのって、北九州の小倉駅前みたいだなって思ったよ。
いいね、宮川町。
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