博多区の堅粕辺りで行動することはあんまりないので、地理的にもよくわからない。
都市高速の高架の下だと堅粕だなとなんとなく思うのだが、実際に住所的には東光だったり吉塚だったりするのね。
地理的によくわかってないくらいだから、めしを食うとなってもどんな店があるのかよくわからない。
しかし近場のどこかでササっと昼めし食わなけりゃって状況にあったので、とにかくウロウロしてみた。
そしてこういう場合、だいたい交通量の多い道路よりも生活道路っぽいほうへと足を向けたほうが思いしろい。
ロードサイド店って、ほぼほぼどこにでもあるチェーン展開の飲食店になっちゃうでしょ。
味わい深い外観の蕎麦屋があった。
「信濃庵」という屋号。
高架からすぐ近くに、こういういい感じに古びた店があるのが楽しい。
看板がいいなぁ、テントじゃなくて看板のほうね。
電信柱さえ計算されて設置されたかのような昭和テイストなんだよね。
メニューのサンプルも飾ってあって、またいいね。
そば、うどんに加えて定食なんかもある。
店先には置き看板があって、こちらは現代的なデザインだな。
いなり or おにぎりセットがリーズナブルだしササっと食えそうで、良さげだ。
店内はすごく混んでいて、ほとんど満席じゃないかと諦めようとした。
が、店のおねえさんは相席推奨でどんどん客を呼び込む。
俺も呼び込まれたので後には引けず、失礼しますとオッサン二人の先客があるテーブルへ。
ごぼう天そば+おにぎりセットを注文。
そばは予想以上にうまかった。
おにぎりは大きかった。
これは腹が満ちるわ。
食いながら改めてメニューを見ると、まぁいろいろあること。
なんでもあるって感じの、古き良き町の蕎麦屋って感じだなぁ。
背広姿のサラリーマンや、物流系のジャンパー姿の客でいっぱい。
焼きそば、皿うどんなど、そば以外を注文する客が多かったかな。
雑多な感じで良いなぁ。
店内の様子は、外観よりもっと味わい深く、昔から近所の人に愛されてる空気そのままに昭和から時を重ねてるって風情を感じる。
なかでも客席と厨房を隔てるカウンター辺りが、おねえさんおばさまがチャキチャキと店を切り盛りする光景も相まって、なんだろうね昔はどこの町にもあっただろうけど今では東京の下町にしか残ってないような古くからの町のめし屋、って雰囲気で素敵だった。
昼めし時の活気も良かったが、機会があれば昼下がりに訪れてのんびりビールなど飲んでから、そばすすりたいな。
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