小汚い飲み屋、アングラっぽい酒場には独りで平気で入っていけるが、小洒落た店っていうのは俺にとって敷居が高い。
博多駅の地下に、飲食店が立ち並ぶ小洒落た通り抜けができているのは知っていたし、何度か通りすがった。
駅直結商業施設のアミュプラザ博多のB1F「Hakata9」のことね。
ちなみに俺には“小洒落た通り抜け”と目に映っていたが、公式でフードコートヲ標榜してるようなんだが、あまりオサレ感から遠退くような“フードコート”ってフレーズを使っていいのかなと余計な心配をしてしまう。
ああ、なんか昼から飲めそうな店があるようであるなぁと思いつつも、なんだか俺には馴染めない気がするってゆーか、俺なんか歓迎されないんじゃないかと思わせる小洒落っぷりなんだよね。
そんなわけで寄り付かないようにしていたんだが、友達と飲んでいて酔った勢いと同行者がいるという心強さで、ついに「Hakata9」の1軒の店に足を踏み入れた。
「酒の九州」という、ポン酒を飲ませる立ち飲み屋。
店の利用法が詳しく書いてある。
棚にある酒を見て選べるの楽しいね。
メニューを見て文字情報だけで選ぶより、ラベルや瓶を見て視覚的に選ぶ楽しさ。
スタッフはナイスな若者で、いろいろ訊くといろいろアドバイスをくれる。
また、注文した酒の名前を記した札を添えてくれるのも親切だね。
酒は常温だけでなく、燗をつけても飲める。
そして燗は、セルフだ。
これは楽しいなぁ“燗ユアセルフ”だってよ。
良い意味で“ままごと”みたいで面白くもあるし、ちゃんと温度計が用意されてるのが妙に真面目でいいな。
通り抜けを行き交う人々を眺めながらの立ち飲みってシチュエーションも面白い。
なんかこう、いろいろと楽しい。
なんかもう、小洒落ててイヤだなぁと敬遠してた俺のバカ、って反省したくなる。
あとで知ったが、ここって「住吉酒販」のコラボだかなんかの店なんだな。
それでいろいろなポン酒が供給されるってわけか。
用意される酒のラインナップは月ごとに変わるそうで、季節によって新酒や夏酒やって楽しめるんだな。
楽しかった。
小洒落てるとかってイメージだけで敬遠してはいかんなぁ。
ここ以外の「Hakata9」の店も、いつか立ち寄ってみるかなぁ。
↓「食べログ」での店舗情報
酒の九州 (立ち飲み居酒屋・バー / 博多駅、祇園駅)