辰巳苑ビルから、道路挟んで目の前のビル、たそがれ東館に移転。
<初回投稿:2014年10月26日>
辰巳苑ビルっていう築50年くらいのビルがクラブ通りにある。
古びた外観で、やや怪しげな飲み屋がひしめいている雑居ビルで、そこそこ飲み歩きキャリアのある飲んだくれじゃないと近づかないかもしれないビルなのね。
俺は大好きな「ホンキー・トンク」があるから、よく行くんだけど、あるとき寿司屋ができているのに気づいた。
「二代め 鮨 浪花」という寿司屋。
外観からして、なかなか狭いなというのが見てとれる。
18時の開店時刻ちょっと過ぎくらいに行ってみた。
先客一名、カウンター5席だったか6席の、壁に張りつくような狭い店である。
ちょっと、福岡の上川端商店街の「きむら」って寿司屋を思い出す店のつくり。
生ビールの銘柄はサッポロだと確認し、生を注文。
いい感じの突き出しが一緒に出てきて、飲みながらしばし店内を見渡す。
メニューが金額を添えて提示してあり、寿司屋に特有の“支払いいくらになるのかわかんない不安”というのは、かかえなくて済む。
この店は、京都の味を引き継ぐ松前寿司が売りらしいが、ちょっと量的に食べられるとは思えないのでパス。
コノシロの刺身があるので、それを注文。
うん、うまい。
あまりきつく酢締めしてなくて、ほわっとした酸味と、甘さ。
訊くと、そのほわっと加減が京都の流儀のようだ。
当然ながら小骨も丁寧に除いてある。
刺身にはポン酒、と香露をヒヤで。
徳利でコップ、不思議な組み合わせ。
先客が撤収したので店の人に確認してタバコを喫う。
喫煙できる寿司屋は嬉しい。
ただ狭い店なので、他に客があれば遠慮してしまだろうな。
メニューに豆腐軍艦という珍しいものがあったので、それとコノシロの握りを注文。
豆腐軍艦、フツーに美味しいです。
締めに鉄火巻きと、かっぱ巻き。
寿司屋で締めにかっぱ巻き食べるのが好きなんだよねー。
巻きものが安いんだよねー。
メニューによると、鉄火300円、かっぱ250円。
これは安い、カウンターで食う寿司屋にしては、かなーり安いよね。
手巻きは安いが細巻きは高いという店もあるが、そりゃまぁ細巻きのほうが手数がかかるから多少高くもなろうが、ときどき鉄火800円近いような店に遭遇したりする。
細巻きは、気楽に注文できる値段なのが嬉しいよね。
“お決まり”の寿司を注文するのが好きではないので…それは通ぶってるわけじゃなくて量的にそんなにいらないってのと、子供みたいで恥ずかしいが好き嫌いが多いから…気楽にお好みで注文できるので有り難い。
もっとも、ほとんどの寿司屋でお好みでの注文はできるだろうが、此処は気楽にそれができる。
総じて、すっごく安い大衆店ってほどではないが、気合いをいれて財布に弾を込めて挑まなければならない店ではない。
寿司でもつまむか、という気分で行ける寿司屋です。
↓「食べログ」での店舗情報
二代め 鮨 浪花 (寿司 / 熊本城・市役所前駅、通町筋駅、花畑町駅)