敷居が高いバーだと勝手に思っていたが違ったよ「ケーブルカー」福岡市中央区大名

ずいぶん昔から存在を認識してるから、渋い初老のマスターが独りでやってる老舗オーセンティックバーという印象を持ったまま、長いこと敷居の高さを勝手に感じてしまっていた「ケーブルカー」。

ケーブルカー

沖縄に日帰りで行って帰ってきて、その足で立ち寄ってみた。
帰宅する前に、沖縄テンションからのチルアウトのために、背筋をのばしてカクテルなど一杯いただこうと思って。

いや、全然。
まったく敷居の高さとかそういうの、ないね。
若いバーテンダー2人で、とてもウェルカムな接客……かつ、キチンとした振る舞いで迎えてくれた。

ケーブルカーケーブルカー

まずは喉を潤すためにビール、バスペールエールを。
バーで一杯目にビールってのはちょっと……俺が若い頃はそんな風潮があったので、いきなりビールで失礼といった旨を伝えたのだが、むしろそんなことを言うものオジサンだってことなんだろうなぁ。
グラスを持ち上げてビールを飲むと、コースターがかわいいなと気づいた。

ケーブルカーケーブルカー

目の前にアードベックTENを推してますよとの案内が目に入り、それに「ハーフペニーグループ」と書いてあった。
ここって、市内にブリティッシュなパブを展開してるグループの店舗だったのか、まったく知らなかったよ。
ここだけブリティッシュじゃなくてアメリカンなんですよ、とバーテンダーが教えてくれた。
サンフランシスコのケーブルカーがモチーフだとのこと。
それはそうと推しのアードベックTENを、オススメのハイボールで一杯もらった。
炭酸で割ったらスモーキさが飛んじゃうかなと思ったが、そんなことはなく美味しかったな。

ケーブルカーケーブルカー

そこまで混んではなかったので、ちょっとウロチョロしたいとお願いして店内を徘徊。
古い調度品というか雑貨がたくさん飾ってある。

ケーブルカーケーブルカー

ラベルが貼ってあるのが時を経て古ぼけているのも良い味わい。

ケーブルカーケーブルカー

ポスターや、今ではあまり見かけない何かのカタチをしたボトルも面白い(ボトルと言ってもいいのかな)。
昔は反戦とか自由の女神とかマリリン・モンローのカタチをした陶器のボトルをよく見かけてたよなぁ。

ケーブルカーケーブルカー

オールドな祖父のスタチュー、かっこいいな。
そして店内奥にはズラリとミニチュアボトルのコレクション、壮観。
ミニチュアボトルというのは昔、いくつかのウイスキーメーカーが作ってる程度だと思ってたんだけど、ホワイトスピリッツやリキュールのミニチュアボトルってのもあったんだねぇ。
相当な数があって、これは必見と言いたいな。

ケーブルカー

一通り徘徊して席に戻り、なにか変わったウイスキーをとバーテンダーにリクエスト。
「燻酒」というシングルモルトを出してくれた。
これは、日本人に合うモルトをというコンセプトで、日本の業者がアイラのモルトを買い付けてボトリングしたものだそうで、確かに珍しいね。
度数は50度あって、ハイボールにしてもキリっとスモーキー。

これはいろいろ珍しいボトルがあるのかもと思い、バーテンダーに大阪の「King of KIngs」の話をしてみた。
あっさり出てきたよ、King of KIngs(マンローズ・キング・オブ・キングス)。

ケーブルカー

大阪では飲めなかったが、ここ福岡で飲めるとは嬉しい。
ストレートで一杯もらった。

ケーブルカーケーブルカー

芳醇で、というかすごく甘くて、なんかもうブランデーみたいだなと感じた。
正直、好みではなかったが、飲めて嬉しい。
これはオールドボトルってことで高いかなと値段を確認したが、1杯1,800円。

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最後の締めに、そもそも俺はチルアウトするために寄ったんだと思い出し、クセのないブレンデッドのホワイトホースを一杯。

良いバーだね。
カジュアルに使える空気だし、掘ればいろいろある。
また利用したいなと思ったよ。

↓「食べログ」での店舗情報

Bar CABLE CARバー / 赤坂駅天神駅西鉄福岡駅(天神)