着いて早々ステーキを食ったが、名残を惜しんで締めにステーキを食おう。
牧志から歩いて「ハイウェイ食堂」に行った。
ここは、アメリカ統治時代から続くAサインのステーキハウスではなく、かつ“沖縄では飲んだ締めにステーキ”とかってテレビとかネットで言われるようになった頃からの新興店でもない。
それにステーキ専門の店でもなく、沖縄そば、チャンプルーなども出す地元の普段使いの店という感じだ(などという情報を事前に仕入れていた)。
ここなら“日常のステーキ”が食えそうだなと思って、選んだ。
いいねぇ、24時間営業。
テッペン過ぎでも夜明け前でもステーキが食えるんだな。
メニューを見ると、すごくラインナップ豊富だね。
ここでソーキそばなど食べるのも沖縄に来たからって旅情が楽しめるのだろうがステーキ一択。
注文を決めたら食券マシーンで購入して注文。
俺が調べた限り、どの店でもステーキには必ずライスなどが付いてくるのだが、炭水化物は欲しくないのでライス要りませんと注文した。
しかしステーキには必ずスープとサラダも付くものなんだな、これも欲しくはなかったな。
肉が焼けるのを待つ間に、広い店内をちょっとウロチョロしてみた。
薄暗さのなか、ゴシックに古臭い退廃感とゴージャスさが垣間見える。
庶民的24時間メシ屋でありつつ、昭和のオオバコ喫茶店の雰囲気もあるね。
灰皿、卓上の調味料やコップは庶民メシ屋だね。
クッキングペーパーに覆われてステーキが現れた。
ペーパー越しに油がビチビチと音を立てて跳ねており、むき出しだったら着ているものが油まみれになるなとクッキングペーパーの重要性を強く感じた。
しかし、肉に早く対面したくてビチビチが止み終える前にステーキを拝んだ。
使い込まれた焼けた鉄板の上の肉は、ワイルドという印象。
レモンスライスの上のバターが溶けて、その酸味とバター風味に、あとは卓上の塩を振ったら十分に美味しかった。
A1ソースもあったが手が伸びなかったね。
このステーキは食券的には「ステーキ(200g)1,100円」でサーロインとリブロース共通券となっていたので、注文時に脂身が楽しめるリブロースでお願いした。
肉の噛みしめ感と脂の甘みとを、オリオンビールと供に満喫した。
ああ、沖縄ではステーキが安く食えて、美味しい。
そう実感してから、時間がヤバいなと空港に焦って向かって沖縄を後にした。
↓「食べログ」での店舗情報
ハイウェイ食堂 (沖縄そば / 美栄橋駅、県庁前駅、牧志駅)