喧騒を避けて寛げる素敵な場末感がある「喫茶スワン」那覇市牧志

那覇を訪れて2日目、朝から過剰に満腹になったので腹ごなしに歩き回った。
那覇市役所の素晴らしい威容を眺めたついでに国際通りを歩いたら、人混みと強い日差しに疲れた。
とにかく日差しからは逃れようと前回も立ち寄った牧志の公設市場周りのアーケードへ、しかし人混みはこちらもなかなかのものだ。

喫茶スワン

なるべく人通りの少ないほうへと彷徨うと、なんだか良さげに寂れていそうな喫茶店。
なんとも味わい深そうな、「喫茶スワン」。

喫茶スワン喫茶スワン

路上の置き看板の少し先に2階店舗への入り口があり、その脇に優しそうな女性店主の顔写真入りポスターが。
味わいのある店内写真、喫煙OK、オープンから40年などなど、いろいろ唆ることが記載されている。
俺なんかは、これはぜひ立ち寄ってみねばと感じたが、逆に敷居が高そうと腰がひける人もいるかもしれない、店舗への狭い階段の様子も相まって。

喫茶スワン

水曜日の12時台終盤、先客はなく静かだった。
観光客がランチに立ち寄るという店ではないものなぁ。

喫茶スワン喫茶スワン

喧騒を避けに来た俺には、静かなのは嬉しい。
店内は意外に広く、昭和の喫茶店の佇まいでありながら、夜の雰囲気もある。
アーケード内の置き看板には“スナック喫茶”とあったし、店内にカラオケ1曲100円という張り紙もあったから、いわゆるスナックとしての利用もできるのかな。
カラオケの設備もあったが、ジュークボックスが置いてあるのがいいねぇ。
そういう夜の空気もあるのでビールなど飲もうかとも思ったが、夏の太陽に照らされて歩いてきたからマジメに水分補強をしなければ。

喫茶スワン喫茶スワン

レモンティーをお願いした。
輪切りのレモンと、別添えのシロップの瓶と、ストローに何かが。
よく見るとストローの先端に、包装の一部がカットされてかぶせてあった。
なるほど、飲み口を保護する衛生的な気配りなんだろうね。

そういう気配りをしてくれる優しい雰囲気のママさん(喫茶店だがあえてママさんと呼びたい)は、一人で店を切り盛りしているようだ。
帰りしなに少し言葉を交わしたが、人当たりのよい、お話し好きの方みたいだった。
このとき先客もなく広々と席が空いてるからとテーブル席に着いたが、カウンターに座ってお話しをしながら酒を飲めば楽しかったかなぁ……うん次の機会があればそうしよう。

日差しと高温と人混みを避けられて、タバコを喫いながら350円とお安いレモンティーで憩えた。
良いお店だな。

↓「食べログ」での店舗情報

喫茶スワン喫茶店 / 牧志駅安里駅美栄橋駅