<追記:2025年02月20日>
飾り気のない簡素な外観に魅力を感じる「軽食 松」。
再訪したいと思っていたが、3ヶ月ちょい経って、ようやく叶った。
前回、オムライスを食ったら、うまかった。
ぜひ再訪して、カレーを食いたいなと思った。
それはGoogle Mapsに投稿されていたカレーの画像を見て、すごく惹かれたからだ。
ビーフカレーライス700円、カツカレーライス800円。
ほんの100円足すとカツカレーになるのだが、カレー自体の味わいを確かめたいのでカツなしで。
注文し、タバコを1本喫って待つ。
提供されたカレーは、まず見た目が期待通りのものだった。
黄色味が強めの、町の食堂のカレーという見た目で、好きなやつだ。
欧風カレーともエスニックともスパイスカレーとも違う、日本のカレーという感じが好き。
じゃがいもゴロゴロ、ニンジン、柔らかく煮込まれた肉。
蕎麦屋や中華屋のカレーみたいなとろみと、控えめな辛さと塩味、おだやかなカレーだ。
町の食堂のカレー、庶民カレーのベンチマークになるかもしれないと感じた。
おおいに満足した。
<初回投稿:2025年01月08日>
弁天町駅(JR大阪環状線と大阪メトロ中央線)から南へ5分ちょい歩いたところに、行ってみたい食堂があった。
以前にたまたま通りすがり、あまりにも簡素な店の造りが気になったが、そのときは営業時間帯ではなかった。
あとで調べたら17時開店と判り、あらためて再訪してみた。
白い壁に白い暖簾、入り口は飾り気のないサッシ引戸の「軽食 松」。
小さく品書きが貼ってあるのだが、オススメメニューの案内とか演出的な情報提示が一切ない、素っ気なさ。
暖簾で店内の様子は窺いにくいし、まるで一見客を引き寄せようとは思ってないように見える。
それが、とても潔いように感じた。
それでいて、店舗の下のほうは紅白に塗り分けられているのがキッチュで、ギャップ萌えというやつである。
まずビール、キリンラガー瓶があって嬉しい。
加えて喫煙可であるのが嬉しい。
ビールは中瓶で600円だから安くはないんだが、天満や京橋の酒場じゃなくてメシ屋なら、そんなもんだよね。
メニューの構成はシンプルである。
串カツと洋食の店ある、という感じ。
それはつまり“飲める食堂“としてダラっと酒を飲むにはアテが少ないなと感じるところでありはする。
串カツでビールを飲む。
ストレートのカウンター1本の店内は、他に客がいなくて静か。
カウンター向こうの厨房スペースには、白いコックコートの職人然とした大将が一人。
なにかこう、ストイックな背筋が伸びる空気感があるといえばあるが、居心地が悪いわけではない。
むしろ、燻銀の古い食堂で静かに飲んでるという嬉しさがあった。
小腹が空いてもいたし、オムライス750円也をお願いした。
中華風味の皿に盛られたオムライス、真紅のケチャップと赤い福神漬け、黄色いオムライスのコントラスト。
中身は、大きめ鶏肉とタマネギが、良い感じに炒められていて。
うまい。
オムライスを食い終えて、ビーフカレーライス700円也を食うために再訪したいなと思った。
つまり、それはど気に入ったというわけです。
華やかさなど無縁の、武骨と言ってもいいかもしれないこの店で、また串カツでビールやって洋食食いたい。