こんなとこにラーメン屋があるとは思いづらいな、という雑居ビル。
ここに、俺が好きなタイプのラーメンがあった。
すごく昭和って感じの、年季を感じるビル。
入居してるのはほとんどスナックかなって印象だが、改めて画像を見るとガンプラバーとかあるのか。
まぁそれはそれとして、目当ては1階にあるラーメン屋だ。
黄色い看板が目立ってて見つけやすいね「小洞天」。
屋号の読みは“しょうどうてん”のようだ。
看板には“ラーメン・ギョーザ専門店”と、潔い営業方針。
そして、ラーメンは塩ラーメンだ。
もちろんラーメンを食いに来たのだが、まず氷結など飲む。
ビールは、この日は昼にサッポロラガー瓶を飲んでいて、既に満足していたのでチューハイで。
そして“ラーメン・ギョーザ専門店”という二枚看板のうちひとつ、ギョーザ。
うん、普通にうまい、8個400円、安い。
いよいよラーメンを。
大将が俺のを作ってくれてる間にメニューを改めて眺める。
ラーメンと、それに具材を足したワンタン麺と叉焼麺、ワンタン、それだけだ。
醤油とか味噌とかはない、ラーメンのスープは塩だけだ。
あとはギョーザと、叉焼ワンタンってのは酒のアテ的なものなのかな。
ミニマルで、だからこそ強い意志を感じるメニュー構成よね。
ほどなく、ラーメンが提供された。
あー、これ、こういうの。
求めていたラーメン。
透明な、澄んだスープ。
パサついた叉焼、モヤシ、ネギだけが乗っているシンプルさ。
穏やかな、さっぱりとした味で、それでいて物足りなさはない。
まぁ要するに「揚子江ラーメン」っぽいわけよ。
ここと「揚子江」に関係性があるのか知らないし、どちらにとっても手本となる源流があるかも知らないが。
とにかく、こういうラーメンが好きだ。
そしてラーメンが好みであるだけじゃなく、千日前の古びた雑居ビルにあるという場末感も良い。
また訪れたい。
この店に立ち寄ったのは2023年08月21日
↓「食べログ」での店舗情報
小洞天 (ラーメン / 日本橋駅、近鉄日本橋駅、大阪難波駅)