もう5年ほど大阪に居るが初めて食った「金龍ラーメン 御堂筋店」大阪市中央区難波


大阪では知名度が高いんだよね、「金龍」。
たぶん、ミナミで夜遊びして明け方近くに利用するって用途のラーメン屋なんだろうと思っている。
だから大阪のすべてのエリアの人にとって馴染み深いってわけでもないのかな、とも感じている。
ともあれ、俺はもう5年だか4年だっけ大阪に居るのに、「金龍」のラーメンを食ったことがなかった。
それもどうかなぁ、一度ぐらいは食っておくべきかもなぁ、なんて思いつつも、そこまで乗り気ではなくて。



乗り気でなかった理由はいくつかあった。
ようやく猛暑も和らぎ始めた気がした9月の初旬、難波で昼間から飲んでいて、いい感じに酔っていた。
いい感じに小腹も空いていたので、この機会を逃してはいけないなと、酔った勢い的に「金龍」を目指した。








千日前や道頓堀に、狭いエリアで点在する「金龍」だが、選んだのは「金龍ラーメン 御堂筋店」。
選択の理由は、この店舗が立ち食いの店だからだ。








「金龍」を利用することに乗り気でなかった理由のひとつは、席。
カウンターやテーブル席じゃなくて、小上がり席になっていること。
だいたいどの店も、台の上に畳シートを乗せましたみたいな簡易小上がり席になってるよね。
そうなると正座するか胡座をかいてラーメンを食うことになるわけだが、俺は正座も胡座も苦手だ。
それ以前に、小上がりにあがるには靴を脱がなきゃいけないじゃないか。
俺は、部屋を出てから帰り着くまでの間に靴を脱ぎ履きすることを、大きなストレスと感じるんだ。
だから“お靴を脱いで寛げます”などと謳っている飲食店には、ちょっとした怒りさえおぼえる。
いやまぁ、その店に3時間近く滞在するのなら許容できなくはないけどさ。
ラーメンを食う程度の短い滞在のために、わざわざ靴を脱いで、また履くというのは、とても耐えられない。
靴は履いたまま足は地につけたまま座り、腰をひねってラーメンを食う姿を何度か見たことがある。
しかしそんな無理な姿勢でラーメンを食うのは、俺は嫌だなぁ。
立ち食いなら問題はない。








そして料金もまた、「金龍」を利用することに乗り気でなかった理由のひとつだ。
ラーメンが800円もする。
いやいや1,000円ぐらいするラーメンも普通じゃん、っていうのが最近の傾向なのは知ってる。
でもそれらは、製法や素材に強いこだわりがある創作ラーメン系の話しだよねぇ。
「金龍」は、そうじゃないでしょ、オールドスクールなラーメンでしょ、それが800円はなぁ。



実を言うと、まだ九州に住んでいる頃に大阪で「金龍」を初めてみかけたとき、勘違いをしていた。
福岡、熊本に小規模に、郊外立地メインで展開する「博多金龍」ってラーメン屋があってね。
俺にとって「金龍」ってのは、それだったの。
だから“おお「金龍」、大阪にも進出してたのか、やるじゃん”って勘違いしちゃったわけなのよ。
それは違うと、しばらくして認識したんだけどね。
で、「博多金龍」は安さが売りみたいな店だったが、この大阪の「金龍」ってのは、高いなと感じてね。









800円のラーメン、見た目は九州の豚骨ラーメンっぽい。
食ってみたら、いやなんか違うなって感想。
無料のキムチ、辛そうなニラ、クラッシュされた生ニンニクが用意されている。
ニラじゃなくて辛子高菜だったら嬉しかった。



なんか全然、俺が慣れ親しんだ豚骨ラーメンとは別物だったね。
なるほど独自のラーメンなんだね、みたいな納得はあった。
これが夜通し酒を飲んだあげく明け方に食うとめちゃくちゃうまいと感じるラーメンか、と思いつつ食った。





この店に立ち寄ったのは2023年09月05日
↓「食べログ」での店舗情
金龍ラーメン 御堂筋店ラーメン / 大阪難波駅なんば駅(大阪メトロ)難波駅(南海)