古びているという魅力「笠久食堂」大阪府岸和田市春木旭町


朝っぱらから岸和田市で食堂をハシゴしていて、2軒目から25分ほど歩いて3軒目へ。









南海本線春木駅すぐそばの、“昔ながらの”という風情を感じる「笠久食堂」。
建物そのものは新しく綺麗に思えるが、入り口の造作は開業当時のまま保存してあるのだろうか。
藍色の暖簾は凛としたものがあり、また店先にキリンのビールケースが置かれていて期待が高まる。









割れちゃってる路上置き看板さえ、味わいだねぇ。

店内は経年を感じる、床に壁に時の流れが染み付いたような、古びた魅力に溢れている。
テーブルの、がっしりとした天板のエッジは塗装が擦れて、何十年も磨かれて使われてきた歴史を感じる。









さてもう3軒目だが、けっこう歩いたあとなので、ビールを。
キリンラガー瓶があって嬉しい、そして灰皿もある、嬉しい。
1軒目はキリンラガー瓶があったが禁煙だった。
2軒目は喫煙できたが好きじゃない銘柄のビールしかなかった。
3軒目でようやく、キリンラガー瓶と灰皿どちらも揃い、本当に嬉しかった。



ビールのお供は何にしよう、と棚に並んだおかずを見る。
焼き魚メインで、う巻き、小鉢などって布陣。









練りもの小鉢を選んでみた。
店の人は定食とかの注文をさばくのに追われていたので、手間をかけまいと温めてもらわず。
甘めの、優しい味わい。
なんかこう、店自体が“ばあちゃん家”って空気感なのもあって、ノスタルジックにも感じた小鉢。
ばあちゃんが“とりあえず、これつまんどき”つって出してくれた、みたいな。



俺が立ち寄ったのは09時前って時間帯だったが、遅めの朝食を求めてなのかな、次々とお客さんが。
けっこう賑わっていて、地元の人気店なんだろうなぁって感じた。
それでいて忙しくて殺伐なんてことはなくて、優しい空間だなと感じた。





この店に立ち寄ったのは2024年10月15日
↓「食べログ」での店舗情報
笠久食堂食堂 / 春木駅