穏やかに趣き深い欧風クラシカル純喫茶「新北浜」大阪市中央区平野町


早朝ウォーキングからの、早朝から営業する喫茶店を探訪するシリーズ。
北浜駅の近くには朝早くからオープンする喫茶店が何軒かある。









クラシカルな趣きのある素敵な建物、「新北浜」は07時から営業開始。
以前から存在は知っていて、行ってみたいと思っていたが北浜ってエリアそのものが敷居が高くてね。
なんかほら、オシャレな感じだし、あるいは有能ビジネスマンの街って先入観もあってさ。
オシャレでもビジネスマンでもない俺としては、気が引けてね。
でも朝の早い時間帯ならオシャレピーポゥもビジネスマンもそんなにいないだろう、と。









モーニングのメニューが店先に掲示されている。
選べる5種類、どれも安い。
もっとも安いトースト、ハニートーストは350円という安さだ、北浜で。
中央区の、なかでも地価が高いであろう北浜で、なんという庶民価格。









店内に入ると、まずはカウンター席に引き寄せられる。
カウンター隅の席は、柔らかい暖色の穏やかなデスクライト、エッジが擦り減った木製のカウンターの枠組み。
その天板を彩る花模様の大きめのタイル、しっかりとした作りの椅子。
これでも、気持ち的には腹一杯に満たされた。



テーブル席を囲む壁面は、ヨーロッパの古い城のようだ(そんなの行ったことないけど)。
全体的に、控えめだが拡張高い欧風の意匠が感じ取られて、もう既に感謝したい気持ちに。
それは“俺なんかがこのような空間でひとときを過ごしても良いので?”という感謝だ。









モーニングをお願いして、まずはコーヒーが提供された。
カップ、ソーサー、ミルクポット、灰皿まで全てが白でシンプルなデザイン。
内装の良さを味わうことを邪魔しない白さ。









ツナトーストとメニューでは表記されていたが、ツナサンドのホットサンド版という感じのもの。
もともと薄切りのサンドウィッチ用のパンだろう、それがプレスされたようにぺっちゃんこで。
そのせいでクリスピーなカリっと感が味わえて、挟まれた具材は味が濃いめで、うまかった。
(でもまぁ、あんまり腹は満ちなかったのだが)。
このツナトーストとコーヒーで、素敵な空間で、タバコが喫えた450円、破格だ。









平日の07時台、店内は穏やかで静かだった。
客層は、常連に違いない高齢男性ばかり、一人で訪れて、オーダー以外に言葉を発することはなかった。
店内のBGMは毒にも薬にもならないインストゥルメンタルがボリュームを控えて流れていた。
喫茶店が静かだということは、素晴らしいことだ。



ところで出入り口は2つあるようだったんだけど、“ニュー”になる前の古い入口だったのかな。
今でもその出入り口は使えるようだったから、次があればそちらから入ってみたいかも。





この店に立ち寄ったのは2025年03月06日
↓「食べログ」での店舗情報
新北浜喫茶店 / 北浜駅堺筋本町駅なにわ橋駅