別に嫌ってはいないが、昼から飲むのが好きな俺としては夕方からしかあかない屋台は目当ての店とはなりにくい。
夕方になれば普通に居酒屋とかが開くので、屋台は優先的選択肢とはなりにくいのよね。
渡辺通りを北上してたら屋台に行列ができているのに気づいた。
人気の屋台って、今もあるんだなぁくらいに思った。
さらに北上しLOFTの辺りで友人と合流、ちょっと飲もうかという流れになって店を物色しようとすると、友人が一軒の屋台を指して声を上げた。
「レミさんち」。
ああ、レミさんって、塩原の「赤木酒店」の「角打ちBonVinvant」にいたフランス人の人か。
もう「赤木酒店」にいないのは知ってたが(いたのは10年くらい前だっけ?)、今は屋台の人になったってわけか。
ふーむ、面白いねと立ち寄ってみた。
へー、「赤木酒店」のあとはオーナーシェフとして料理屋さんやってたのね。
そんで屋台は2017年04月28日オープン、って立ち寄ったのはオープン2日目だったわけだ。
手作りらしい屋台は、いわゆる屋台っぽくない造り。
スタッフ3人ほどで回しているようだがオペレーションはおぼつかない。
そりゃねぇ、屋台ってものを初めてやってみてるわけだろうから慣れないわな。
タパスがあったりブイヤベースがあったり。
だがこの日はブイヤベースラーメンってのは、できないとのことだった。
まぁ食べたいとは思わなかったが。
とにかく飲もうと、ハートランド生500円也。
飲みながら、レミさんのストーリーなど読んでみる。
なかなかの自己プロデュース、経営者とはこうあるべきだろう。
ところでレミさんという親しげに思えるかもしれない書き方をしているが、ぜんぜん知り合いではない。
なので屋台オープンおめでとう、とか赤木酒店は懐かしいよ、とか話しかけたりしない。
なにより「赤木酒店」時代は“黒歴史”かもしれないなんて考えちゃって、気をつけて話題に出すまいなんて思ったが、たぶん別にそんなことはないのだろう。
それよりスタッフ全員がバタバタして余裕がないようで、なにか話しかけるような状況じゃなかったよね。
ワインをデキャンタで……と思ったら用意がないそうでグラスで。
アヒージョの提供も時間がかかったな。
なかなか屋台ってのは、いろいろ準備とかオペーレーションの慣熟まで大変のようだ。
日曜月曜と悪天候は休みとのこと。
天候によって開くかどうかはFacebookで確認できるようだから空振りせずにすむね。
我々が立ち寄ったときは空席があってスルリと席につけたが、帰る頃には行列ができていた。
すぐに人気店になるんだろうなぁ。
屋台って、観光資源としての側面もあると俺は思っているが、この「レミさんち」の登場でバラエティが増して観光客にとっても福岡の屋台がもっと楽しくなると思う。
お隣にはジビエ料理を出す屋台ってのもあった。
たぶん10年ぶりくらいで屋台ってのを利用したと思うが、またちょっと屋台に注目してみようかな。
↓「食べログ」での店舗情報
レミさんち (フレンチ / 天神南駅、西鉄福岡駅(天神)、渡辺通駅)