模範的“飲める食堂”「大勝食堂」大阪市生野区巽北


<追記:2024年06月26日>
普通に営業していることを確認できた。
安堵。



去年(2023年)の12月下旬に臨時休業に遭遇、その数日後に訪れても休業は続いていた。
これはこのまま閉業してしまうんじゃないかと不安を抱えつつ、しばらく経ってから確認に訪れようと思っていた。
しかしまぁ普段の行動圏とはぜんぜん違う場所なもんで、なかなか行けずにいた。









わざわざでも行ってみなければ、と2024年06月24日に、ようやく行ってみた。
普通に営業していた、良かった。
いつにも増してキリンラガー瓶がうまい。









おかず、レンチンしてもらって。
この店は、こういうちまちま何種類かを盛った皿があって楽しい。



店の様子は以前の通り、店のおっちゃんも以前の感じ。
臨時休業のときって店の誰かが病気や怪我でも、って心配になったが、そんな風ではなく。
思うに、親戚の法事とか、そういう用事だったのかも。









キリン氷結を1本。
テレビでは「水戸黄門」が放映されていて、前に訪れたときと同じだった。



やっぱり好きな“飲める食堂”だ、また行こう。





<追記:2023年12月25日>
もう桃谷駅最寄りの仕事を辞めたから、そっち方面に行くことはまったくなくなっている、
だから「大勝食堂」に立ち寄ることも、まったくなくなっていた。
でも、また行きたい、好きだもの「大勝食堂」。
そんなわけで千日前線で北巽駅まで、そこから歩いて10分ちょい、店の前に辿り着いたら……








なんと臨時休業。
店内は灯りがついていて、店のおばちゃんが何かしてる様子は窺えた。
なんだろう、なにか急用ができちゃったのかなと思った、それが12月18日のこと。



それから数日、また行ってみた。
また、臨時休業の張り紙があり、店内は暗かった。
それが12月22日のこと。



このまま店をたたんでしまうんじゃないかと、心配。





<初回投稿:2023年02月17日>
桃谷駅最寄りの現場で仕事を終えて酒を飲むとき、鶴橋か天満、あるいは逆方向で天王寺へ移動していた。
つまり、ざっくり北か南へ向かっていたわけだが、東のほうへも行ってみようと思った。
例によってGoogle Mapsで下調べすると、巽北まで行けば良さげな店があるようだった。









現場からへこへこ歩いて20数分、もうだいぶ北巽駅に近い「大勝食堂」。
店先に辿り着いただけで嬉しくなったよ、“おぉ〜!”と声が出そうになったし、ニヤニヤしてしまった。
大衆食堂ってのはこうだよね、って見本みたいな外観が素敵。









店先のホワイトボードに“惣菜色々あります”、はいこれよ、好きなやつ。
一膳飯屋システムね、作り置きのおかず好きなの選んでってやつ。
まぁ俺はおかずにするんじゃなくてアテにして酒を飲むんだが。
店に入って、左手奥にショーケースがあることを確認しつつ、窓際の席に。









まずビール、キリンラガー瓶があって嬉しい。
灰皿もあって、さらに嬉しい。
喉を潤して一息ついて、卓上のメニューを眺めてみた。
うどん・そば各種、焼きそば、丼もの、カレーなどなど、どれも安いね。
飲むんじゃなくて普通にメシ食うのにも良さそうね、って当たり前だよな食堂だもの。









さて満を侍してショーケースの中身を拝んでみれば、これがなかなかバラエティ豊かな顔ぶれ。
お造りが何種か、冷奴やトマト、漬物、炒めたの、揚げたの、煮たの、エトセトラetc.
ウインナーとか練りものとか、ちんまり盛り合わせになったものを選んでみた。
大将に“これお願いします”と渡すと、レンジで温めて席まで持ってきてくれる。
もちろんマカロニサラダも温まりますよ。









大将はにこやかに対応してくださるが、過剰な接客ではまったくない。
オーダーを受けたりサーブしたりといった業務が発生していないと、静かに客席に座っている。
座って店内のテレビで放映中の「水戸黄門」を熱心に視聴したり、新聞を読んでたり。
そういうの好き、居心地が良いんだわ。
マニュアルでガチガチのチェーン店とか、用もないのに店員さんが直立して客席に視線を向けてたりする。
それって嫌なんだよね、居心地が悪くってさ。
あなたの店です、好きに振る舞ってください、と思うんだ。
なにかお願いしたいときは声をかけるから、それ以外は座ってくれてればいい。









ビールを飲み干したら日本酒だ、それに合わせて鯖の煮たやつ。
ちろりとコップで出してくれるのが良いねぇ。
鯖はしっかり目の味付けで、これは酒が進むしメシも進むだろう。



すべての面で完璧だな、“飲める食堂”はこのように在れ、という模範のような店だよ。
ときめく外観、素敵に古びた店内、ゆったりと時間が流れるような空気感。
穏やかでマイペースな大将、おっさんだらけな客層、ゆるやかな客の入り具合。
キリンラガー瓶、灰皿、アテ˜いなる豊富なおかず、安い食事メニュー。
俺の望みは叶えられている、ここに顕現している、という幸福がある。









初めて立ち寄ったのは2022年11月21日で、翌週にまた訪れた。
やっぱり、まずはキリンラガー瓶。









冷蔵ケースには、ラガー缶もあると気づいた。
缶のほうが安いんだろうねぇ、そもそも容量が違うしねぇ、でも瓶のほうが良いやな。
そしてまた、盛り合わせになってる皿をレンチンお願いして。









俺が利用してるのは15時台なんだけど、昼メシどきには盛況なんだろうなぁ。
店は勝山通に面していて、道路を挟んで斜向かいにロート製薬本社があって、そこの社員の利用も多かろう。









今回は、お造りで日本酒いってみた。
お造りは……うん、まぁ、ぼちぼちですね、うん。









それから、締めに中華そばを頼んだ。
やっぱ食堂だしさぁ、なにか食事メニューも注文すべきかなとか、思ってみたわけよ。
ごま油がふわっと香る中華そば420円也、まさに締めにうってつけだったなぁ。









翌月になっても、また。
やっぱりキリンラガー瓶からスタート。









今回は、いきなり2皿いってみた。
ハムエッグとコロッケだなんて、ビールのお供に間違いないし、とてもチープで良い。
もう年内は、ここに来れるの最後だなぁと、しんみりしつつものんびり飲んだ。









ひとしきり飲んで、めし(中)160円、豚汁100円で締めた。
やっぱ、こういうのやっておきたいよね、食堂だし。
豚汁は、ちょっと思ってたのと違う感、ほぼほぼ味噌汁じゃないですかぁ、ってものだったが。
でも、いいのいいの、こういうのでいいの。









年が明けて、また再訪。
大寒を迎えて寒さも厳しい時期だったが、やっぱりキリンラガー瓶でスタート。









この日は、いつもより席が埋まっていたな。
見事におっちゃんばっかりで、皆さんキレイにテレビのほうを向いて並んでた。
番組はやっぱり「水戸黄門」、この回は加山雄三がメインゲストで、豪華じゃんって思った。
大将は常連氏とドラマ展開にツッコミいれたり、楽しそうだったので良かった。









鯖の煮たやつで日本酒ちびちびやってたら、なぜか大将が“お待たせ〜”つって酒のちろりを携え俺の席に。
いや注文してないんだが、えっ、おかわりしようとは思ってたが、なんかテレパシー的な以心伝心なのか。
いやいや俺は冷やで飲んでんだよね、大将が持って来たのは燗をつけてあるから、他の誰かの注文ではないのか。
しかし、どのおっちゃんも“あー、それこっち”とか言わない。
こうなると、まぁ俺が受領するよね、どうせおかわりしようとは思ってたし。
そんなこんなで、予期せず燗酒を飲むことになりましたが問題なしです。
でもその後、“はい、小めし〜”つって大将がまた俺の席に来たのだが、さすがにそれは拒否しましたね。
大将、なんか浮き足立ってたのだろうか。



こんな感じでリピートしてるわけです、そんだけ気に入ってるんだよね「大勝食堂」。
そうなんだけど、もうしばらく足を運ぶことがないかもしれないのが寂しいと思っている。
桃谷駅最寄りの現場、もう来年度は行くつもりがないから。
そうなると、ぜんぜん俺の行動圏ではないロケーションだから、ちょっと気軽には寄れないね。
いやでもたぶん、極たまにしかできないと思うけど、またふらっと寄るよ、きっとね。



この店に最初に立ち寄ったのは2022年11月21日
↓「食べログ」での店舗情報
大勝食堂定食・食堂 / 北巽駅