しかし飲み屋が何軒も集まる施設ができたというなら、やっぱ気になりはする。
というようなわけで博多駅の隣にできたKITTEとJRJPビルに、オープンからしばらく経っての5月の半ばに立ち寄ってみたのです。
まー、とりあえずKITTEの地下の飲食店フロアは俺には馴染めないわ。
なんか、いろんな店があるんだけども、どれも壁がなくオープンな造りで、それらは“店”ってよりデパートの一角にありそうな飲食コーナーみたいに感じて。
まぁショッピングモールのフードコートとかよりは、それぞれに“店”な感じではあるんだけど。
そんで、やたらと人も多いし平日の昼間なのに。
なんか、落ち着かなそうで、どの店にも立ち寄らず。
で、JRJPビルの「駅から300歩横丁」へ行ってみた。
こちらは照明も抑えめで、人通りも多くなく、やや落ち着く。
酒器をあしらった壁面の意匠も、酒飲みを歓迎している感じが演出されていて馴染む。
一通り、端から端まで店を眺めて、一軒の飲み屋に立ち寄ってみた。
「長浜鮮魚卸直営店 博多 魚助」という店なんだが、長いな、「魚助」でいいじゃん。
何軒か店があるなかで「魚助」に寄ったのは、他の店はランチタイム後のアイドルタイムに休んでいたというのもあるが、ここは昼酒を推しているようだというのが、店先の掲示に見て取れたからだ。
それと、店先で客寄せしてた店主らしき人にタバコが喫えるか確認したらオーケーだったからだ。
どの店も通路に面してオープンだから、どうせどこも禁煙だろうと思っていたので予想外に嬉しい。
平日の昼下がり、先客はない様子。
奥のテーブル席についても良かったが、あえて通路に面したカウンターへ。
だいたいカウンターが好きなのよ。
まずビールを飲もうと、銘柄はなにがあるか訊くと、プレミアムモルツだけだった。
じゃあ、消極的に、それで。
キリンやサッポロはないの? という遣り取りを店員さんとしたのだが、それを受けてだろうカウンターの向こうの厨房スタッフが“ビールはモルツが一番なのに!”みたいなことを同僚に話してたんだが、俺にも聞こえてるよ。
俺はモルツもプレミアムモルツも好きじゃないんだよ。
アサヒファッキンスーパードライみあいに嫌ってはいないが、好きじゃあない。
それはそれとして、お通しを持ってきてくれた女の子スタッフが初々しくて可愛かったです。
お通しが出るという、そのことは嬉しくないんだけども。
で、ビールのアテはどうしようかとメニューを眺める。
いろいろあるけど、おおむね500円という印象。
安くはないなぁ。
うーん、お通しが出たからアテはそれだけでいいんじゃね、とも思ったがオープン間もない店の暇そうな時間帯に訪れた一見の酒飲みとして、料理を注文しないのは酒飲みとして無粋かもなぁとか思った。
穴子の白焼き500円也。
うー、もう一仕事が欲しかったかも、もっと骨抜いて。
カウンター席、客の目線の真ん前にはカップ酒がいくつも並んでいた。
その品揃えも“売り”であるようだったから、飲んでみようかと思った。
あ、カップ酒どれも850円なのか。
安くはないなぁ。
カップじゃない酒、喜多屋を注文、一合500円だったかな。
なんか独創的な酒器で出てまいりました。
冷か燗か訊いてくれた女の子スタッフが初々しくて可愛かったです。
で、まぁ昼酒推奨で喫煙可で、そういうところは好きだけど、総じての印象は“安くはないなぁ”というものだね。
うーん、ついつい東京や大阪の駅近くの酒場とかを思い浮かべちゃって比べちゃうと、安くはない。
いやそれよりすぐ近く、博多駅DEITOSに安く飲める店があるので、それと比べて安くないなぁ。
なんか、お得感が希薄なのよね。
うーん、なんか残念ね。
長浜鮮魚卸直営店 博多 魚助 (魚介・海鮮料理 / 博多駅、祇園駅)