和やかほんわか立ち飲み「柴田酒店直売所」大阪市東住吉区住道矢田


初めて訪れる喜連瓜破で、立ち寄ってみたい酒場があった。
駅から徒歩14分、というのはGoogle Mapsの情報なのだが、体感ではもうちょい歩いた気がする。
周辺が公園とか団地ばかり目につくエリアでは、歩いてて単調に感じて、距離も長く感じるのよね。
まだかなぁ、とトボトボと歩いていたら、目的の店が唐突に現れたという感じで、そこにあった。









えっ、あっ、ここか……ってな感じに面食らう存在感の「柴田酒店直売所」。
壁面に大きく書かれた“福久娘”もインパクトあるが、店正面の面構えが良い。
世間とか時の流れとか、そんなものに対して孤高であるといった、堂々とした佇まいだと感じた。
引き戸は閉ざされ暖簾が入り口を多い、メニューを案内するような貼り紙など一切ない。
初見の客にとって、これほど入りにくい店先というのはなかなかないんじゃないか、と言えるだろう。









ところが、店内は和やかな空間だった。
一見客が店に入るやいなや不自然に発生する沈黙、無愛想な店主や常連客から向けられる怪訝な視線……
そういったものは、ぜんぜんなかった。



キリンラガー瓶と灰皿があって嬉しい。
ビール大瓶500円、チューハイ400円、天満や京橋みたいには安くないが、この辺りでは安いほうなんだろう。
アテもちょこちょこ、それなりにいろいろありそうだった。









客層は、年齢高めの御近所ふれあいサロン的。
基本的に立ち飲みだが、補助的に椅子があるのも年齢層ゆえか。
外観からして寡黙な老齢の大将がやってる店かと想像したが、実際は朗らかなママさんが切り盛りしている。
ママさんのキャラ、ホスピタリティで、ちょっとスナックっぽい空気も感じたな。
何処の馬の骨かも判らない一見客の俺にも、なにかと話題を振ってくれるママさんだった。
それでついつい、ビールを飲み干したら出るつもりだったがチューハイを一杯。



正直ちょっと辺鄙な場所にあるなぁと思ったんだけど、けっこう魅力的な店だった。
この辺りにまた足を延ばすことはなさそうだとは思いつつ、再訪したいなという気持ちは、ちょっとある。





この店に立ち寄ったのは2024年06月11日
↓「食べログ」での店舗情報
柴田酒店直営所立ち飲み / 喜連瓜破駅